ほとんどが知らない『賃貸仲介会社の実情』について

U&A不動産管理事業部の澤井です。今回は知っているようで知らない賃貸仲介会社の実情について記事にしたいと思います。私の私見も入っていますが基本的にはマーケットと類似していると思います。

目次

1 賃貸仲介会社の役割

2 賃貸仲介会社の考え

3 賃貸仲介会社の利益構造

4 賃貸仲介会社の種類

5 賃貸仲介会社への対応

1 賃貸仲介会社の役割
賃貸仲介会社のオーナー様にとっての役割は空き物件にお客様をご案内して営業してもらい空室期間を短く最速で成約していただく、これにつきます。

2 賃貸仲介会社の考え
とにかく手数料+広告料(AD)で売り上げをあげていくカウンター型(店舗に来店してもらい物件紹介)の営業会社となりますので、おのずと生産性を上げるために成約単価を考えます。正直な話、ADが付いていない物件は後回しで紹介しないことも多々あるのが現状です。新築物件や相場よりもかなり安い賃料設定などお客様に対しての大きなメリットがある場合は別ですが、基本的にはAD付物件からの紹介になります。

ちなみに私は大手FCの○〇〇〇ハウスで店長を数年勤めましたが、基本的に営業マンへはAD付の物件のみ紹介するように指示を出していました。

3 賃貸仲介会社の利益構造
賃貸仲介会社の利益は以下の通りです。

□仲介手数料・広告料(AD)→売り上げの8割ほどを占める
□保険手数料・保証会社手数料・24時間緊急駆け付けなどの手数料
□原状回復の際の業者への紹介手数料

賃貸仲介会社の主な経費
□人件費
□広告料(athome・suumo・homes)
□車両代等

4 賃貸仲介業者の種類
賃貸仲介会社には数種類あります。以下の通りです。

□大手建◯系、鉄○系仲介会社

基本的には自社の物件しか紹介しません。
・会社として一応賃貸仲介の機能がある程度
・積極的な広告での宣伝は行わずに売買や自社管理に注力している場合がほとんど

□皆様がよく知っている大手賃貸仲介
・直営店とFC(フランチャイズ)で分かれているが、賃貸仲介業を収益の根幹としていることが多い。
・広告宣伝も積極的に行っており幅広く物件を決めてくれる。

□管理系仲介会社
自社の管理物件の仲介がほとんどで、他社へ自社物件を紹介をさせない(レインズ未掲載)場合まである。基本的には物件管理が根幹の事業なので他社の賃貸仲介にはほとんど力を入れていない。

□地元系仲介会社
仲介に強い会社はFC加盟している所が多い。オリジナルブランドを確立して地元に密着しており5店舗ほどある会社は地域の情報などに精通しており成約率高め

昔ながらの1店舗のみしかない不動産会社だと昔からの付き合いでの仕事(近隣の土地売買・昔なじみの物件管理)しかしていない場合もあり、中にはとんでもなく横柄な態度をとる輩もいる・・・

5 賃貸仲介会社への対応
これは管理会社が物件を成約まで導いてくれる賃貸仲介会社へどのような対応を取った方が良い結果につながりやすいかをお伝えしたくて書かせてもらいました。

・良い管理会社
□空き確認や内覧のお問い合わせがあった場合は感謝の気持ちを伝える
□物件の最新情報(条件変更・設備刷新)を伝える
□仲介営業マンがそのまま営業に使えそうな情報提供

例:『本日、問い合わせが結構入っているので早めに内覧された方が良いですよ』

  『礼金を下げて反響が多いので、すぐ決まってしまうかもしれません』

  『今回、便座をウォシュレットに変えたので見てみてください』

※良い管理会社の物件はお申込みしてから成約までもスムーズな事が多いので仲介営業マンは積極的に紹介してくれます。

・悪い管理会社
□とにかく事務的でこちらの質問をたらい回し(担当者不在なので・・・)
□管理物件を自分の物件と勘違いして横柄な態度で接してくる
□音声ガイダンスのみで細かい確認が取れない(こちらの質問は基本メールのみで受付)
□自社都合が多く仲介営業マンを下に見ている発言が多い

このように管理会社によって対応は様々です。自分な大切な物件を決めてくれる仲介営業マンへどんな対応をとってくれる管理会社が良いかは明白です。

いかがでしたか、今回は『賃貸仲介会社の実情』をテーマに書かせていただきました。この記事を読んでいただいたことで少しでもオーナー様の賃貸経営のヒントになれば幸いです。

ブログを読んでいただいた皆様が良い一日を過ごせますよう心より願っております。

それではまたお会いしましょう・・・

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